お初盆について
■お初盆について
お盆は仏教の盂蘭盆会(ウラバンナ)に由来し、来世で苦を受ける先祖の霊をお迎えし供養する大切な行事の事です。
精霊は八月十三日にあの世からこの世にきて、十六日に帰って行くとされています。(地域により多少違いが有り、佐賀県有田町は七月盆となります)
初盆とは、故人様が亡くなられて、四十九日の法要が終わった後、初めて迎えるお盆の事をいいます。
お盆の時に提灯を飾るのは、そのお盆に先祖の霊や仏さまが通る、『盆道』を明るく照らし、精霊が迷わず行き来きるように様にとの、子孫の優しい心遣いから発生したものです。
■お初盆のスケジュール
〇6月 盆提灯の種類・大きさ、置くタイプか吊るすタイプかを決めます。精霊船は担ぎ手、大きさ、種類、参加人数など計画を立てます。
お仏壇が古くなり(お買い上げより約40年以上)の方で、仏壇の塗替・修理修復クリーニングや、仏壇の障子を張替をされたい方は、5月~6月までに仏壇店に依頼します。5月~6月に依頼されると、8月のお初盆に間に合い、見違える程キレイになります。
※お仏壇修理修復のページはこちら▶
〇7月 中旬ぐらいまでに盆提灯・精霊船を注文します。(八月近くなると、家紋入り提灯の注文が大変込み合ってきます)
〇8月11日 お墓のお掃除を済ませておきます。 親戚からいただいた提灯などはお墓に飾ります
〇8月12日頃 お寺様が初盆供養に来られます。初盆にお参りに来てくださった方には お茶やお菓子で接待します。返礼品をお渡しします。精霊船をお参りの方々に披露します。
〇8月13日 お盆の入り 花、なすとキュウリの牛と馬などをお供えします お精霊様が帰って来られる際に目印になるように 玄関に門提灯を準備します 縁側があれば迎え提灯を縁側に準備します 家族全員でお墓参りをします。
〇8月15日 精霊流し ルートの再確認 夕方、出発花火(うったちはなび)を合図に出発します。 担ぎ手や参加者にはおにぎりなど軽食を準備します。
〇8月17日頃 盆提灯を片付けます。
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お初盆に用意する物・盆提灯について
■盆棚・精霊棚
盆棚の作り方は地域やご家庭によって様々ですが、一枚の棚の四隅を支柱で支える形式のものと、ひな壇形式のものが、最近ではよく見かけるものになっています。
ひな壇形式の場合には、白布または金襴に真菰を敷き、最上段にお位牌をお祀りする形式の祭壇とします。
■お初盆に用意する物
①▶門提灯(迎提灯)、②▶行灯(置く提灯)、③▶住吉(上から吊るす提灯)、④イグサ座布団、⑤▶盆棚、霊具膳(浄土真宗はお供えしません)、⑥夏用打敷、お盆用絵入りロウソク ▶切子灯籠(浄土真宗本願寺派、真宗大谷派の方)、⑦供物台、⑧返礼品、お盆用花立、ローソク立て、⑨▶精霊船
■盆棚のお供物(宗派・地域によって内容が異なります)
霊具膳・お団子・お菓子・果物・そうめん・うどん・きゅうりの馬・なすの牛・ハスの葉+水の子・ハスの葉+みそはぎ+水、など
■十三仏の掛け軸
地域によってお盆の棚に十三の仏が描かれた掛け軸をお祀りする事があります。曹洞宗・臨済宗の場合は釈迦如来、真言宗の場合は、大日如来、浄土宗の場合には、阿弥陀如来が中心に描かれたものを、お祀りするようにします。
十三仏を供養することは、ご先祖様への供養になるばかりではなく、ご自身の供養のためでもあると『十王経』に書かれています。
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■家紋入り提灯
家紋入り提灯を頼まれる時は、約二週間ほどかかりますので、少し余裕を見て、発注するように致します。 事前にお家の家紋を確認して、ご来店いただければスムーズに発注出来ます。
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仏壇の前に置く行灯(ぎょうとう・あんどん)です。一つ、もしくは二つ置きます。木製とプラスチック製、回転灯などあります。木製の絹二重張りが、上質な品物となります。
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お盆の時に、故人様が迷わない様、玄関の前に吊るす提灯です。迎(むかえ)提灯ともいいます。LED電池式が便利です。家紋や●●家を入れます。
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玄関用の門提灯を吊るす屋根付きのスタンドです
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家紋一覧です
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盆ちょうちんQ&A
■床置き型の盆提灯と吊るす形の盆提灯どちらを選べばよいですか?
盆提灯には吊るすタイプの製品(住吉提灯)と、床に安置するタイプの提灯(行灯)とがありますが、どちらでも大丈夫です。最近ではマンションなどにもマッチするタイプのデザインの製品もあります。狭いスペースの場合は吊るすタイプの盆提灯の方がいいのかもしれません。
行灯を見る
仏壇の前に置く提灯です
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住吉提灯を見る
お仏壇の前に吊るす提灯です。天井にフックをつけて吊るすか。提灯スタンドを利用して吊るします。電気コードで灯をつけます。
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精霊船について
■精霊船とは何ですか?
8月15日に、初盆を迎えた家族が、提灯や造花で飾られた船に故人の霊をのせて、仏教では西の方角にあるとされている西方浄土に、やすらかに帰れる事を祈って作られた船の事です。
残された家族が心をこめて、年々華やかな精霊流しが盛大に行われます。
長崎市・佐世保市をはじめとする長崎県全土で行われる伝統行事で、隣接県である佐賀県の一部(伊万里市や有田町)でも同様の風習が見られる地域もあります。
精霊船は決められた会場がありますので、(佐世保市は主に中央公園)そこへ向かって各家庭から自慢のお船をお披露目しながら担ぎ手がにぎやかに運んで行きます。
■大船の道路通行に関する警察の届け出について
全長10メートル(胴長7メートル)
高さ3.5メートル(担いだり持ち上げた状態)
幅2.5メートルを一つでも超える大きさの精霊船は作成できません
道路上の規制等については詳細は,各警察署交通課にお問合わせください。
精霊船を見る
精霊船を各サイズご覧いただけます。
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切子灯籠について(浄土真宗・真宗大谷派の方) ▶や画像クリックで品物がみれます
■切子灯籠とは何ですか?
浄土真宗(西)、真宗大谷派(東)では▶切子灯籠を用いますが、近畿・四国地方の一部では豪華な切子灯籠を初盆で用いる習慣があり、全国的に見ても、切子灯籠を用いる地域は多くあります。
▶切子灯籠は角を落とした多面体の火袋を特徴としていますが、この多面体は『籠目かごめ』であり、籠目には悪霊を払う力があるとされています。また、切子灯籠の隅につけられる垂流は、無縁の精霊の魔をよける力があるといわれています。初盆用の灯籠として用いる場合は荒霊に対しての灯籠ということになります。
■切子灯籠の歴史
盆提灯の習慣が広まったのは、江戸時代、切子灯籠は盆提灯の代表的なもので、軒先に吊るされた切子灯籠を描いた資料を多く見る事が出来ます。歌川国貞(1786~1865)の浮世絵『五節句のうち文月』には、切子灯籠の下で盆踊りを楽しむ女性の姿を描いたものがあり、19世紀初頭の『阿波国風俗問答』では「夜分は軒にきりこ灯籠を灯し候」という一文があります。
■切子灯籠の産地
切子灯籠の主な産地は、京都、岐阜、八女 となります。京都製が極上品となりますが、価格はやはりそれなりの金額となります。当店は京都製の切子灯籠も展示しておりますが、貴重品となります。あまり量産はしてなく、ご注文より3か月かかりますので、早めのご注文がよろしいでしょう。
■切子灯籠の宗派の違い
切子灯籠は、真宗大谷派(東)と本願寺派(西)と形が異なります。主な違いは、火袋の色、垂の形状などです。ご購入の際には、ご自分のお家の宗派をよく確認した方が良いでしょう。
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